平頭型イヤホンは、イヤホンの古典的な形態の一つであり、振動ユニットが直接露出しているか、軽量なハウジングのみで覆われており、装着時には耳介の外側に置かれ、耳道の奥まで挿入しないイヤホンを指す。対照的なのはカナル型イヤホンで、こちらは耳道に挿入する必要がある。平頭型イヤホンは通常、ダイナミック型ドライバーを採用し、外形は円柱形または円盤状が多く、耳介の軟骨で支えられて固定されるため、「耳栓型イヤホン」または「半カナル型イヤホン」の祖とも呼ばれる。
音質に関して言えば、平頭型イヤホンの最大の特徴は、音場が広く、自然で透明感のあるサウンドであることだ。耳道を塞がないため、周囲の環境音が自然に入り込み、その音は「スピーカーを聴いている」ようなリラックスした感覚に近く、カナル型のような「頭内効果」による圧迫感がない。選び方としては、長時間の装着でも快適で、耳が蒸れず、遮音性への要求が高くないユーザーに適しており、特にオフィスワークや散歩中、就寝前のリスニングに向いている。ただし、低音の量感は一般的にカナル型より弱く、音漏れが顕著で、騒がしい環境ではディテールの表現が大幅に損なわれる点に注意が必要だ。
クリアなボーカルとゆったりとした雰囲気を好み、耳道の圧迫感による痛みを避けたいなら、軽量なハウジングで装着安定性の高い平頭型イヤホンを選び、柔らかいスポンジイヤーピースを併用することをおすすめする。これにより低音の質感が向上し、音漏れも軽減され、よりバランスの取れた聴き心地の良いサウンドが楽しめる。